能登半島地震発生からわずか8分後、中滑川複合施設「メリカ」は避難施設として開錠しました。津波が来るというニュースの中、周辺住民の命を守るために海にほど近い避難施設メリカに駆けつけてくれたばいにゃこ村スタッフには、団体代表として感謝しかありません。私たちは海岸沿いに暮らす約500名の市民を受け入れました。地域の方々の命と暮らしを預かる施設管理者として、「災害は必ず起こる」という前提のもと、日頃から訓練と準備を重ねてきた結果です。どんな時でも迅速に対応できるよう、鍵一本の位置から避難経路、受入体制まで何度も確認と訓練を繰り返してきました。その積み重ねが、混乱の中でも迷うことなく行動し、安心と安全を提供できた大きな力になりました。避難施設を預かり管理するということは、単に建物を維持することではなく、非常時には「地域の命を守る最前線」に立つという責任を担うことだと、今回の経験を通じて改めて強く感じました。これからもその使命を胸に、より一層の備えと体制づくりに努めてまいります。
